2011年4月10日日曜日

新入社員・若手社員が読むべき本 : ロジカルシンキング編

最近、この春に新入社員になった人におすすめの本を聞かれて教えました。

その時の内容に少し加筆をして載せておきます。

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・ロジカルシンキング

ロジカルシンキングは「結論」を導きだすための考え方です。

ビジネスでは、何かを決めることが日々求められます。

その何かとは、次に市場に投入する新商品をどれにすべきかという重要なテーマだったり、

次の宴会の一芸のネタを何にすべきか、というやっぱり重要なテーマ(笑)だったりしますが、

ロジカルシンキングは何かを決めなければならないとき、自分も他人も納得する「結論」を導きだすための考え方です。

ビジネスを行っていく上で核となる重要なスキルなので、ビジネスプロフェッショナルを目指すのであれば、ぜひ身につけておきましょう。


ロジカルシンキングを身につけるコツは、基本的な考え方をおさえたら、実践と検証をひたすら繰り返すことです。

その基本的な考え方を知るためにおすすめな本を紹介します。



● ロジカルシンキングについて全く知らない人向けの本

ロジカルシンキングという言葉を初めて聞いた or 聞いたことはあるが中身はさっぱり知らない、という人はこちらがお勧め。

「自分の答えのつくり方」

コンサルティング会社最大手のマッキンゼーの元コンサルタントがロジカルシンキングについて書いた本で、ストーリー仕立てになっていて非常に理解しやすいのが特徴です。



● ロジカルシンキングについて勉強したことあるけど使い方がよくわからない人向けの本

ロジカルシンキングを身につけるコツは、繰り返し実践してみることに尽きますが、基本的な考え方を知っただけでは、実際にどう使えばいいのかイメージが湧かないことも多いので、入門編の次のステップとして、ロジカルシンキングがビジネスのどういう場面で、どのように使われるかを知ると実践を始めやすくなります。


「問題解決プロフェッショナル」

この本はロジカルシンキングに必要な考え方を、ビジネスのシーンを豊富に交えながら説明しているので実践のスタートを切るためには非常に参考になる本です。

「自分の答え」と「問題解決」の2冊を読んだら、ロジカルシンキングについて本を読むのはいったんやめて、実践を始めましょう。
本を読むだけでは身につかないので。

この分野ではバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」「ロジカル・シンキング」という本が売れてますが、どちらも内容の濃い良書ですが「ロジカルシンキングを使ってコミュニケーションをより効果的なものにする」というテーマにフォーカスして書かれているので、そのテーマを集中的に知りたいという人以外は他の本にした方がいいでしょう。

また、両書ともに考え方の説明が多く、載っている事例も淡々としたものが多いので、読んでいて飽きやすく、教科書や参考書を読むのが好き、という人以外はつらいと思います。


以上、参考になれば。